転職に慣れてる、なんていわれたくない。が、何度かしてるのは確か。
若いエンジニアは悩む必要はない。経験に裏打ちされた技術力と周囲の人と協調してやっていけるならば、なんの問題もないから。どこかで蹴っ飛ばされることもあるでしょうが、それは「あー、こいつは俺の価値がわかんないんだ。たぶん俺が入社すると都合が悪くなるんだろうな」くらいに思っておけばいいこと。若さにまかせて、ドンドンいけばいい職場にぶちあたります。
シニアな人はだんだんポジションが減っていく。だから、ポジションを下げる。それゆえ、多くの人は転職すると年収が下がるらしい。転職で条件が悪くなったことはない俺がメモを書いておくことはいいことかも知れない。
人材紹介会社について
人材紹介、サーチファーム、エグゼカティブサーチ、どれも似たようなもので、企業に人を紹介して紹介料を企業からもらうビジネス。私は大小とりまぜて5社くらいつきあってきたが、次のような問題はどこも一緒。
- 能力評価が紋切り型。
そうでないとサーチファームの人間も、書類を扱う人事担当者がわからないから。
- 職業についてはあまり理解していない
扱う会社が多岐に渡るが、その業界で働いているわけじゃないから
- 会社が「いい会社か」なんか無関心
そんなこといってたら、紹介する企業がぐっと減ってしまう
人材紹介会社がキャリアコンサルをしますとか偉そうにいっているが、実態は相当に寒い。派遣業界の有名人が作ったところも知っており、お願いにいったが、その人が引退していたので即座に断った。なにもわかってない若者にキャリアについてとやかくいわれかぁない。
女性を蔑視はまったくしてないが、とある個人でやっておられる方は、単なるメッセンジャーだった。しまいに人材紹介会社に回ってくる公募資料をそのまま大量に送ってきたときには、あきれてしまった。これで商売になるのなら、俺もやれるかも知れないと思ったもん。
逆に必ずしも評判のよくない外資系の人材紹介会社のほうがてきぱきとやってくれてありがたかった。マッチングシステムが相当に優れているようだった。
彼らは紹介料が収入源だからブラック企業だって、明日倒産するかも知れない会社だって、いいところを見つけて平気ですすめてくる。それに乗るかどうかはあくまでも自分の判断しかない。人材紹介会社は大人の判断でつきあうべきです。きちんと自分で調べて、自分で判断しなけりゃならんのです。
人材紹介会社は、単に「プロフィールがマッチする人間のようだから紹介してもらうチャンスをくれる」それだけ。応募者から見ればハローワークと大差はない。仕事の難易度が高い、給料が高い会社が登録されている違いくらいか。だからサーチファームは複数の会社とつきあうべきだし、彼らのいうことを気にする必要はまったくない。転職の回数が多いと不利とよくいうが、私の知り合いの女性で40社以上転職してて高給取りもいる。一般論は個人には通用しない。
人材紹介会社の人のいうことで信じられるのは、世の中の動向だ。転職市場の人の動きとかについては、正しい情報をくれる。
ついでながら、有名なサーチファームがいいとも限らない。一流だという雰囲気で有名なサーチファームながら、大手企業のあちこちからメチャクチャに嫌われているコンサル女性iなんてのもいる。こういう人に紹介されて入社すると、いい結果にはならない。知り合いだったから悲しい。
レジュメ作成能力
レジュメの書き方は巷の本にある内容はほとんど間違い。
本当のレジュメは巷の本で項目を参考にして、自分で「こうやればアピールしやすい」という形式にしたほうがいい。自分の文書作成能力を問われてると思ったほうがいい。面談でレジュメを前に略歴を話すことはよくある。その時に有効なツールになればベスト! へんなレターをつけるなんて問題外。会社の中で人事なんて権力ないのだから、媚びても仕方ない。
ビジネスレターと同じで、簡潔に。直近やっていたことがよりわかりやすく書く。相手の会社にどれくらい貢献できるかを応募先にあわせて書き直すこと。これは大事!
職種とは?
この間も友人の相談にのったのだが、「やりたいこと」=「希望職種」ではないと思ったほうがいい。正直、私も最初はやりたいことを考えて希望職種を探していた。しかし、条件があわない。やりたいとは思わないが十分能力を発揮できそうな周辺の職種まで広げてサーベイすること。イヤじゃなければ入社できるようにがんばってみてはどうだろうか。やりたいことは入社してから、社員としてじっくりとアプローチしていけばいいのではないだろうか。
話の程度
人材紹介会社、とくにシニアマネージャやエグゼクティブ系は企業の経営者や幹部から話を引いてくることが多い。しかし、そのプロフィールがはっきりしていないのが問題。会社自体も千差万別である。総論で「この人いいね」になっても後から、報酬が高い、とか、社内の人間にする、とか、スーパーマンが欲しい、とかどこかで話がよれてなくなることが多い。とあるリクルート出身者が作った人材紹介会社の紹介案件は100%そうだった。こうなると、悪いが募集を出している企業も同じように見てるんだな、と思った。こういう企業とかかわってはいけない。たとえ、リクルート出身でもね。
人を雇用するということは、普通はビジネス上、合理的理由がありプロフィールが想定され、年棒のレンジがあって始めて成立する。「ポジションを見つけてきます」なんていう話には乗らないほうがいい。人材紹介業にある伝説だ。そんな実力をもったコンサルもいやしないので、期待しても時間の無駄である。
面接する人間の程度
正直、世の中は仕事ができる人が偉いとは限らない。運だけでポジションに座ってる人間はいくらでもいる。そういう人間が面接に出てきた時が要注意である。まず、あまりこちらの意見をはっきり述べてはならない。サラリーマンの世界はやっかみが多い。「こいつは仕事が本当にできそうだ」と感じると自分の地位が危なくなるので排除にかかる。「社風にあわない」「協調性が疑問」という言葉がここらあたりで出てくる意見だ。なので、できるだけ下手に出て、控えめにふるまうのがコツである。(私は苦手だけど)
面接を終えて、社をぐるりと見渡し、「こんなヤツの下で大丈夫なのか?」と思ったら断ったほうがいいけどね。
アピールの仕方
「ここは入社したい」と思うなら、ホームページ全般はチェックし、考えられる問題点を心の中であげてみよう。それを自分ならどう解決できるか考えておいたほうがいい。自分の経歴の話で盛り上げても仕方なく、相手の会社の話題、問題、それをどうすればいいのか、などの議論ができれば、その面接はほぼ成功ではないだろうか。
もうひとつのアピール方法は、特に相手が日本人じゃない場合は、前職でいくら儲けて、それでどんな苦労があったか、などの話が一番、盛り上がるし評価も高い。どうやらそんな話をする日本人はすごく少ないから、印象に残るようだ。日本人が相手の場合は、やっかまれることのほうが多い。いわく「それは会社のブランドがあったからじゃないですか」「いろんな人に助けられたんですね」「ウチにはあてはまりません」などと人の苦労を否定する言動が目立つ。仮にブランドがあっても生かせない人間がこういうことをいう。なぜならば、ブランドを生かすのはそれなりのノウハウがいるということがわかっていないことを証明している。
面接を企業が自分を値踏みする場と思っていては、シニアクラスでは売れないと思う。自分を素材だと思うなら、「こう使いましょうよ」とまで言ってみてが提案活動。相手に応じて、自分の売り方をかえるべきだし、「こういうやつらが、こういうポジションに座る会社なんだ」と、見ておくことは、仮に入社しなくても将来の商売に役立つ。
景気
確かに景気は転職市場に影響することは間違いないです。でも、儲かっている企業はあるし、価値のある人間を探しているところはたくさんあります。自分の人生を確率で語ってはいけません。確率は無限回の試行の上になりたつ理論値です。個人の数回のアクティビティに適用するのは愚か者のすることです。
「能力のある俺が価値を発揮できる職場は必ずあって、出会う」と毎日、つぶやいて信じましょう。弱気は顔に出ます。それじゃ、売れるものも売れません。
以上、今年、何度目かの転職をして経験から感じたことを書きました。